小栗康平 手記カテゴリー
ポレポレ東中野
トーク、二週目
2008/04/01
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ポレポレ東中野
坂田明さんと内山節とのトークがありました。終わるのがだいたい午後三時半、飲むにはまだ早い時間なのですが、久しぶりなのでついついそういうことになり、東中野で店を探します。さすがにあいているところはそうはなくて、なんと二日とも同じ焼き鳥屋で立ち飲みのようなことになりました。内山さんはお酒は飲まれないのですが、スタッフが合流したりするものですから、ウーロン茶で付き合ってくれます。
一週目の、岸部一徳さんと田口ランディさんとの様子を、AOLがムービーで一部、紹介してくれています。
http://entertainment.aol.co.jp/movie/oguri/
二週目のトークも上映期間中に間に合えば、またアップしていただけるかもしれません。


トーク
2008/03/25
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ポレポレ東中野
ポレポレ東中野での特集上映、おかげさまで無事、スタートしました。初日の一回目は、岸部さんにもおいでいただいたこともあって、満員で、通路に座布団を敷いてお座りいただかなくてはならない方々もおりました。ごめんなさい。トークのない通常の上映では、お座りいただけているようです。よろしくお願いします。
日本映画はじつにさまざまなタイプの映画が撮られるようになりました。撮影所が崩壊して、とりあえず作ることだけは自由になった、そういう事情も背後にはあるでしょう。でもそれで日本の映画が質量ともに深められたかといえば、そうも思えない。見た目には七色の風船のように色とりどりですが、手を離したらすぐにどこかへ飛んでいってしまいそうな危うさがあって、彫りの深い作品にはなかなか出会えません。岸部さんはじつにいろいろな作品に出られていますが、岸部さんがいることで、日本映画は辛うじてこちら側にとどまっている、わけのわからんところへ飛んでいってしまわないで、持ちこたえている、そんな印象が私にはあります。今の日本映画には欠かせない、貴重な俳優さんです。トークは、そんな話から始まりました。


二日目の田口ランディさんは、一ヶ月ほど前に、共同通信の私の記事に短い原稿を寄せてくれていて、画像の事物に「神」の存在を感じる、とお書きくださっています。葉の揺れ、せせらぎ、風の音、そうした画像の細部が敬虔で、宗教的でもある、と。「自然と一体化した、超越的な」なにか。田口さんらしいスピリチュアルなとらえかたでした。トークでも人物の寝ている姿、横になっている様子がすばらしいなどと、独自な感想を語ってくれました。「かや子のために」で、主人公の青年、サンジュニが夜汽車を降りてホームで水道の水を飲むシーンがあるのですが、その口の動きがいい、と、妙なところを褒めてもくれます。生態的というか、生物的というか、不思議な感覚をお持ちの方です。

次の土日は坂田明さんと内山節さんが来てくださいます。内山さんとは「時間論」といったことになればいいなあと思っています。
画面のサイズ
2008/03/13
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ポレポレ東中野
ポレポレ東中野での上映は英語のサブタイトルをつけたもので、と準備していましたが、一部のプリントに不具合がありました。フィルムは1500から2000フィートほどの長さで巻(ロール)が分けられています。ふつうの長さの映画であれば七巻、八巻となります。「死の棘」で、その偶数巻にノイズが出ていることが判明しました。二台の映写機でかけかえながら上映したときに、片方の映写機でなんらかの傷をつけたものと思われます。時間的にも経済的にも新しい英語版のプリントを用意することが出来ないために、英語版は夜の会のみの上映とするということになりました。詳細は劇場から来たメールを下記にコピーしてありますのでご覧ください。
で、そういうことならと私が提案したのは「泥の河」も昼間の上映は、サブタイトルなしの35ミリフィルムでやってほしい、ということでした。英語版は古い16ミリのものしか残っていません。35ミリと比べて当然、画質は劣ります。ポレポレはスタンダード画面が大きくきれいに映ると聞いていたからです。
ここから本題です。画面サイズはスタンダード、ヨーロピアン・ビスタ、アメリカン・ビスタ、シネマスコープといろいろあります。スタンダードからそれぞれ順番に横長なものになっています。画面を大きく見せたいという考え方からこうなってきました。人物を横の位置で撮るときには横長でもいいのですが、縦位置に置いて構図を作ろうとすると横長の画面はいかにも不自由なものになります。私はこれが嫌いで、二本目の「かや子のために」まではスタンダードでした。ところがいまや劇場でスタンダード画面を映せるところがほとんどなくなってしまったのです。ポレポレでそれができるというのであれば、ぜひいい状態で「泥の河」を見てほしい、そう願ってのことです。16ミリの英語版と35ミリのスーパーなしのものとの変則的な上映になってしまいますが、すいません。ご了承ください。ちなみに他の作品はもちろんみな35ミリで、画面サイズはヨーロピアン・ビスタサイズです。縦型と横型の、中間というあたりのサイズです。
<お詫びとお断り>
本特集では、<全回英語字幕付上映>と告知しておりましたが、「泥の河」「死の
棘」の2作品の字幕付上映プリントは、状態が良好ではありませんでした。
そのため、ご期待されていたお客様には大変申し訳無いのですが、「泥の河」「死の
棘」の英語字幕つき上映は、下記の回のみとさせて頂きます。
「泥の河」3.22(土)、24(月)、28(金)、29(土)、31(月)、4.4(金)、7(月)、11(金)す
べて18:30の回
「死の棘」3.27(木)、4.3(木)、5(土)、10(木)すべて18:30の回
*「泥の河」は16ミリプリントでの上映となります。
*「死の棘」は劇中、雑音が聞こえる箇所が頻繁にございます。
なお、英語字幕なしの上映回は次の通りです。
「泥の河」3.26(木)、4.2(水)、5(土)、9(水) すべて12:30の回
「死の棘」3.22(土)、24(月)、29(土)、31(月)、4.7(月) すべて12:30の回
*両作品共、35ミリプリントでの上映となります。
字幕付上映を心待ちにされていた方々に深くお詫びを申し上げますと共に、ご理解頂
けますようお願い申し上げます。
ポレポレ東中野
AOL
2008/03/12
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ポレポレ東中野
インタビュー取材を受けたAOLがさっそく記事をアップしてくれました。
http://www.jp.aol.com/
http://entertainment.aol.co.jp/
私はウェッブ情報にはまったく詳しくありません。今ではもうネットサーフィンなんていう言葉は使われていないのかもしれませんが、その言葉を思い出すようにして関連する項目を検索してみました。じつにいろいろあるものですね。同じ映画の紹介でも、書き手が違えば中味も違って受け取れます。でも署名のないものがほとんどです。新聞では記事に署名がなくても、ああ、あの社であれば、と納得したりするものですが、ウェッブのサイトではそうはなりません。個人のブログと見分けがつかない、そんな感じがしました。だからいいと考えるのか、サイトにはそれぞれのサイトの背景があるでしょうから、答えはそう簡単ではないように思えます。
ポレポレ東中野
2008/03/11
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ポレポレ東中野
三月二十二日から始まる特集上映について、ウェッブや新聞で取り上げていただいております。
左記のURLはヤフーです。http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20080307-00000007-ykf-ent
AOLで近々、私のインタビュー原稿がアップされる予定です。
また、十五日の東京新聞朝刊、芸術欄に、批評家の前田英樹さんが原稿を寄稿してくださったと連絡がありました。どんなことを書いてくださったのかドキドキですが、手に入るようでしたら読んでください。一昨日は日経ウィークリーのインタビューを受けてきました。週一回の英字新聞です。今回の上映はすべて英語のサブタイトルつきですので、在留する外国人への呼びかけをしてくださるとのことです。来週にかけてはいくつかのラジオにも出演してきます。
全作品上映
2008/02/16
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ポレポレ東中野
昨年の末からコラムの更新を怠っていました。また少しずつ始めていきたいと思っています。「ポレポレ東中野」という映画館で、三月二十二日から三週間、私の全五作品をまとめて上映していただくことになりました。海外ではレトロスペクティブと称して、何回かこうした機会はあったのですが、国内では初めての試みです。各土曜日、日曜日にはゲストの方々も来てくださり、私とのトークも予定されています。岸部一徳さん、作家の田口ランディさん、「埋もれ木」にも出演してくださったミュージシャンの坂田明さん、哲学者の内山節さん、写真家で「アレクセイ」「ナージャの村」などのドキュメンタリーを撮られた本橋誠一さん、批評家の前田英樹さんたちです。私もそれぞれの方々とお話できることを楽しみにしています。詳細はこのホームページでも週明けには見られるようになるはずです。
明日から三日間、北京です。プライベートなパーティーがあってのことです。田壮壮監督、王超監督、フォ・ジェンチィ監督、ジェイコブ・チャン監督たちともご一緒する予定です。残念ながら私の次の仕事、ではないのですが。



ポレポレ東中野での全作品上映も最終週に入りました。トークは先週末に本橋誠一さん、日曜日に前田英樹さんにおいでいただいて、六回の予定すべてが終了しました。上映後のトークとなると、どうしても撮影での思い出話といったことになりがちなのですが、今回は一度もそうした裏話に落ちることがなく、それぞれの立場から映画とはなにか、と話を深めていただきました。
あらためて私の映画への論考をお聞きすると、そういうことであったらもっと早くにうかがいたかった、であれば、こういう道があったかもしれない、などと自身で考えることもいろいろありました。ゲストのみなさんに心よりお礼申し上げます。
4月5日(土)のトークショーにおいでいただいた、本橋誠一さん。
4月6日(日)のトークショーにおいでいただいた、前田英樹さん。