小栗康平 手記
褒章
2006/11/03
秋の褒章で紫綬褒章を受けました。褒章とは国家が授与する栄典ですから、映画祭などでいただく賞とは異なります。受けていいものかどうか悩みましたが、お受けしました。
これまでの仕事の積み重ねを評価してくださったものだとしても、映画は一人で出来るものではありません。多くの人たちの力を借り、また支持してくださる人がいたからこそ、ここまで来られたのだとの思いを強くします。この場を借りて改めて御礼申し上げます。こうしたことが契機となって、日本映画への、関心のありようが変わっていってくれればと、願うばかりです。
小栗康平