小栗康平 手記
トークショー
2005/07/27
先週末、シネマライズで石井克人監督とのトークショーがありました。
石井監督は武蔵野美術大学での、私の教え子、ということになっています。
事情はこうです。もともと私の師匠筋である浦山桐郎監督が武蔵美で教えておられて、その浦山さんが急逝してしまったために、いわばピンチヒッターとして私にお鉢が回ってきたのです。浦山さんは若い人に教えることが好きでしたが、私はどうも苦手で、自分のことで精一杯、人に教えるなどという気になれず、いやいや行っていたのです。5~6年はいたでしょうか。視覚デザイン学科というところで、卒業製作にフィルムを選ぶ学生たちが何人かいて、その面倒を見るというものでした。
石井さんは90年頃、そのゼミを取っていました。なにも教えていないのですが、石井さんは面白かったと語っていました。その石井さんも、もう四十近くになるのですね。
今週の金曜日、29日に、やはりシネマライズで、今度は明治大学の斎藤孝さんとのトークがあります。
斎藤さんは小学生にドストエフスキーを読ませたりするユニークな方で、いまや超のつく売れっ子です。じつに面白い方です。人を飽きさせません。
19時の回の上映後になりますが、渋谷のシネマライズまでお出掛けください。