小栗康平 手記
寒中お見舞い申し上げます
2013/01/11
久しぶりにブログが更新されてよかったです、と頂いた年賀状にありました。それも何人かの人から、でした。いやあ、お恥ずかしい限りです。
まだお正月休みだったある日、西武池袋線に乗っていたのですが、座席がちょうど埋まるぐらいで空いていて、都内の電車の中で別の車両まで見通せるのがめずらしく感じられて、昼の日中、ぼうっとして見ていました。そこで不意に気づいたのです。見る人、見る人が全員と言っていいほど携帯電話をいじっているのです。スマホ、と言うやつかもしれません。いくらなんでも多すぎるだろうと思って前を見ると、七人掛けの、前の座席の人たちは幼児をのぞいて大人六人が全員、私のすわっている側にはやはり七人いましたが、五人は下を向いて指を動かしていました。やっていないのは、私と私の隣で眠っていた年より、だけでした。私にはショートメールを打つぐらいしか出来ませんが、なにかを読んだり、遊んだり、飽きないアプリケーションがたくさんあるのでしようねえ。で、なぜか、そうだ、家に帰ったらブログで新年のあいさつをと思ったのです。でもそう思ってからまた、一週間が過ぎてしまいました。あわてることはありません、よね。
東京新聞、朝刊のコラム「言いたい放談」の掲載日が今月から変わりました。月曜日ではなくて日曜日になりました。隔週です。気が付いたら読んでください。次は、十三日の日曜日です。