小栗康平 手記

「FOUJITA」のマスコミ試写が始まります

2015/07/29

今日から「FOUJITA」のマスコミ試写なるものが始まります。
これまではスタッフ、キャストのための初号試写、ごく一部の人たちに向けた内覧試写があっただけですので、世の中に出て行くのはこれからです。
さてどうなりますか。

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「FOUJITA」の公式サイトはまだ更新されていませんが、追々、決まった上映館の情報などがアップされていく予定です。
公開が近づくにつれて、いろいろなイヴェントや集まりが出てくるかと思いますので、それらはまたその都度、「事務局からのお知らせ」としてこちらのサイトにも掲載していきます。

下記にあるURLは、私の郷里、群馬での記事が読売新聞のサイトに転載されたものです。
記事の中に私の子ども時代の写真が一枚載っているのですが、友人がそれを見て「人は天使として生まれて、悪魔になっていく」と評していました。
悪魔はないかと思いますが、天使ではなくなっていきますね。

■読売新聞「ふるさとにエール」(上)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/furusato/20150608-OYT8T50822.html

■読売新聞「ふるさとにエール」(下)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/furusato/20150608-OYT8T50833.html

今更、ではありますが

2015/06/03

手記が昨年の12月3日の「クランクアップ近し」で止まっておりました。
気にはなっていたものの、いったんきっかけを失うとどんどん後回しになってしまって、気が付いたら半年、であります。すいません。
今更、ではありますが、その後、ポスプロ作業も終了して、映画「FOUJITA」は4月には完成しております。

この間のこと、いっぱい省いて書きますと、来週半ばに配給会社、封切り時期、劇場などを発表できるところまできております。このオフィシャルサイトの事務局からも、詳しいお知らせが出るかと思います。ひと先ずその前触れとして手記も再開して行きます、の意志表示であります。
よろしくおつきあい下さい。

上映時間は2時間6分になりました。

「FOUJITA」 クランクアップまでもう少し

2014/12/03

10月末から手記の更新がないので、「その後の撮影が順調にいっているのかどうか、やきもきしています」というメールをいただきました。
パリから戻っての日本での撮影も上手くいっております。

1

今は大雪の秋田におります。
早いもので、東京に戻ってあと10日間ほど撮影すると、一部の実景を残して実質的にはクランクアップです。9月上旬のクランクインから数えて100日を超えることになります。日本映画の厳しい製作環境を考えると大いに恵まれた撮影でした。インからアップまで1ヵ月といった作品も少なくないようですし、良くて50日間がいいところ、と聞いていますから。
長く一緒にやっていると、この映画の考え方、私の撮り方といったものがスタッフに浸透していきます。これはとても心強いことです。
例えば照明部。すでにどんな画調にしていくかはしっかりと確認されていますから、どんどん先に仕事を進めていってしまいます。いつも本隊よりも2時間近く動き始めが早いのです。ロケでは1日先乗りまでしてしまいます。製作的には宿泊しなくても…となるのですが、プロデューサーいわく、「もう止められません」。いい仕事になっているのでうれしいことではあるのですが。

2

私は、その日のカット割りといったものを当日、現場でスタッフに伝えるのですが、その日のショット数がいつもより多かったりすると、「ああ、そうなの」といったふうに妙に不機嫌な顔をされたりしてしまいます。多くて大変だから、ではなくて、「いいんですか、それで」なのです。そうしたときは芝居が上手くいかないなどなんらかの理由が私にはあるのですが、再考を促されることにもなる。実際、結果としてそのまま撮ってしまって、私が間違えましたとなってしまったことがこれまでもなかったわけではない。
先日もワンカット、どうしても上手くいかない。撮影を終えても気になって、編集でなんとかならないものかと翌日、モニターを見直していると、撮影部の助手さんから、「あのショット、撮っているときから胸がざわざわして気持ちが悪かった」などと言われてしまう。いつもだったら入らない斜めのポジションにカメラが入っているからだった。「あんな撮り方をしたら、2時間ドラマになってしまうよねえ」などとあとで悪口まで聞こえてくる。なんというスタッフであることか。

美術パートでも、飾りで私が迷い、「ちょっと現実から離れすぎかなあ」などと言うと、「小栗組はなんでもありでしょう。ここまでいろいろ整理して虚構の領域を深めてきているのに、今更なんですか」と、私が背中を押されてしまうこともある。
こうやって新しい映画が誕生していくのかもしれません。

3

次に書けるのはクランクアップしてから、でしょうか。

事務局からのお知らせ

『FOUJITA』ティザービジュアル公開のお知らせ
2015年07月01日
『FOUJITA』公開日決定!
本年11月より全国ロードショー。
2015年06月10日
『FOUJITA』 クランクアップのお知らせ
2014年12月25日
小栗康平、待望の始動!
10年ぶりの新作は、西洋画壇で絶賛を浴びた日本人画家、藤田嗣治を描く。
2014年09月25日

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