小栗康平 手記

テレビ放映

2009/06/01

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もう六月です。もう、というのは、なにもしないうちに、なにもできていないうちにと、いつものことながら思うからでしょう。「埋もれ木」がテレビで放送されます。NHK-BS2で、六月二十六日の0時40分からです。零時ですので、二十五日、木曜日の深夜、ということですね。ただ、NHKですので、国会の動き次第でどうなるかは分かりません。もちろん解散総選挙などということなれば、すぐに番組は飛んでしまいます。災害時は、言わずもがな、ですが。

グラビア

2009/05/26

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月刊の「文藝春秋」誌に「同級生交歓」というグラビアページがあります。六月十日発売の七月号で、私と池田政治くんとの写真が載ることになっています。池田くんとは前橋の第二中学、前橋高校といっしょでした。学生時代にとくに親しかったわけではないのですが、私が大学を終えてフリーの助監督になり、池田くんがデザイン事務所に入ったり、大学の講師をしたりするようになってからよく会うようになりました。いわば助手時代に、励ましあう、といったことだったでしょうか。もちろんそんなことは口にはしないし、将来の夢、などというものもお互いに語ることもなかったはず。でも俺もやっているからお前もやめるな、そんな了解があっただろうと思います。私は彼の木彫の抽象が好きです。その池田くんがこの四月から東京芸大の美術学部長になりました。上野で撮ってもらった写真に、私が短い文章を書きました。エッセイというよりはコメントといったところですが。「文藝春秋」は友人の平松礼二さんが毎号、表紙の絵を描いています。2000年からですからもう十年近く続いていることになります。『眠る男』で、板戸に月と白梅の絵を描いてもらったのが95年のこと。みんなそれなりに歳を経てきました。

2009/04/02

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旧暦に七十二侯があります。二十四節季の一区切りをさらに三つに分けて、季節の変化をより具体的に教えてくれる、暦の知恵ですね。二十四節季までは、言われれば、ああ、そうかという程度までには知っていますが、七十二候ともなると、ええ、そうだったの、とあらためて納得することが少なくありません。三月の三十日が七十二候の「雷乃発声」、らい、すなわちこえをはっす、となっています。昨夜から栃木では強い風が吹いて、雨になりました。予報では雷をともなうとされていましたが、雷の声は発せられませんでした。明後日の五日、日曜日が、二十四節季の「清明」で、草木の花が咲いて、万物が清らかになる、とされる日です。

自然はそのように巡ってくれますが、人はなかなかうまくいきません。私の場合は、もう四月、とため息が口をついてしまいます。映画の動きがお知らせできなくて残念ですが、この四月から、たぶん二年間、月に二回、新聞のコラムを持ちます。東京新聞の朝刊、芸能欄の「言いたい放談」というものです。隔週の月曜日が私の担当ですが、一回目は新聞休刊日に当たっていて、四月二十七日からだそうです。映画を撮れない理由を八つ当たり気味に書くのならいくらでも書けますが、芸能欄とはいっても中味はなんでもいいとのことですので、そのときどきで思いついたことを、といったことになりそうです。

四月の十五日に「ポレポレ東中野」で、本橋誠一さんとのトークがあります。写真家、本橋さんの三作目の映画「バオバブの記憶」が上映中で、トークは夜の回の上映終了後です。私とのトークはさておいて、未見の方はぜひ、映画を見てください。無理やり作ったような、流行のエンタメと称する映画よりも、見ていて楽しくなります。バブバフの樹形がなんとも面白いですよ。

再放送

2009/02/25

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昨年十一月に放送された「新日曜美術館・ハンマースホイ」が好評だったために、下記の日程でアンコール放送したい、とNHKから打診がありました。もちろん私には異存がないので了解、と返信しました。よく出来た番組でしたが、出演者としては喋りすぎているように思えて、よき按配というのが難しいなあと、というのが感想ではありました。とくに専門外のことについては、心しなくてはなりませんね。

再放送予定日
3月8日(日)夜8時~9時(この日の放送は夜のみで、朝の放送はないそうです)

あけましておめでとうございます

2009/01/02

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今年はこのホームページもリニューアルしてもらおうと思っています。でもそのためには新しい映画が始まって、というのが通常でしょうが、困ったことにまだ、まだです。せめて気分を変えて、せいぜいやってみるつもりではおります。本年もよろしくお願いします。

トリノ映画祭からNew Year greetings のメールが届きました。映画祭のディレクターがナンニ・モレッティからジャンニ・アメリオに代わったという知らせでもありました。政治がらみかどうかはわかりません。

群馬県で、前橋選挙区の県会議員補欠選挙が行われます。投票日は一月二十五日。私はこの地域に選挙権をもっていませんが、該当する方がおられましたら、後藤新(ごとうあらた)さんを支援してください。
94年だったでしょうか、後藤さんは、「眠る男」の脚本が上がったときの、群馬県の秘書課長でした。当時の小寺知事が全幅の信頼をおいていた方で、後藤さんは脚本を読みこんでくださり、いいじゃないですか、やりましょうよ、と大いに話を進めてくださった方です。後藤さんはまだ三十代の前半だったはずです。その後、県の出納長になり、三年ほど前に、小寺さんが後藤さんを副知事に、という人事案件を議会に提出しました。ところが、自民党県議団にこの案件を否決されてしまったのです。否決の理由は、二人とも(小寺さんも、後藤さんも)自治省の出身だから、というものでした。もちろんこれはただの言いがかり、です。二人とも群馬県に移り住んで、群馬県民として働いてこられたのですから。落下傘候補などとは違います。問題は後藤副知事を認めては、次の知事を自民党からとれない、と心配しただけのことです。ご承知のように、先の知事選で小寺さんは僅差で敗れました。そのときのことですが、元県議の某候補が民主党の、一部の応援を受けて知事選に出馬し、盛んに「眠る男」批判を展開していました。結果としては、その候補者も敗れて自民党公認の現知事が当選したのですが、今度はその某候補が、なんと自民党の公認を受けて補選に出馬するというのです。変節漢はどこの世界にもおりますが、考えなくてはいけないことは、保守王国といわれ続けてきた群馬県では、地方自治までがいまだに自民党のエゴによってふらふらしてしまう、という、相当に時代を錯誤している現実、についてです。
後藤新さんのホームページは、http://gotoarata.com/ です。

 

映画作品

埋もれ木

2005年度作品

眠る男

1996年度作品

死の棘

1990年度作品

伽や子のために

1984年度作品

泥の河

1981年度作品

DVD・書籍

「埋もれ木」DVD

小栗康平監督作品集 DVD-BOX

書籍紹介

小栗康平プロフィール

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