眠る男

1996年作品

イントロダクション

「眠る男」は初のオリジナル脚本で、製作は群馬県でした。
行政が発意して製作費の全額を税でまかなうという日本では前例のない取り組みで、社会的にも大きな関心を集めました。マスメディアでの露出も多く、大手広告代理店による換算によれば、配給収入とは別に広告ベースで、群馬県は17億円規模の情報発信をしたと報告されています。
町の廃校を撮影所として活用したこの映画作りは、地域のすぐれた再生モデルとして自治省の特別表彰を受けました。また小寺弘之群馬県知事は、映画界でその年にもっとも優れた業績を残したプロデューサーに贈られる「藤本賞」の特別賞を受賞しています。
その後、この「眠る男」が前例となって、多くの地方自治体による映画支援が実現しています。
映画は動かず語らない、眠る男を主人公に据えて、中山間部の風土と人のありようを静かに描いています。
東京の岩波ホールでの上映は丸々半年間に及び、単館上映による興行収入の新記録を打ち立ててもいます。

スタッフ/キャスト

オリジナル脚本
製作:群馬県
出演:役所広司、安聖基(アン・ソンギ)、クリスティン・ハキム、他

主な受賞

モントリオール世界映画祭「審査員特別大賞」
キネマ旬報日本映画監督賞
毎日芸術賞
山路ふみ子文化賞

藤本賞特別賞:小寺弘之
毎日映画コンクール・キネマ旬報主演男優賞:役所広司
スポニチ芸術大賞グランプリ:安聖基(アン・ソンギ)
山本安英の会記念基金顕彰:クリスティン・ハキム

トロント、釜山、シカゴ、サンパウロ、ロンドン、ニューヨーク、ハワイ、インド、ベルリン、ポーランド、フリボルグ、シンガポール、
パームビーチ、フィラデルフィア、エルサレム、ジャカルタ、モスクワ等の国際映画祭に招待される

FOUJITA

FOUJITA

2015年作品

埋もれ木

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2005年作品

眠る男

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1996年作品

死の棘

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1990年作品

伽倻子のために

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1984年作品

泥の河

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1981年作品